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はじめに

遊は日々、成長し続けています。

「遊」は、1995年4月に誕生しました。最初は生徒ふたり、親、教師の小さな出発でした。2024年4月現在で、小学1年生から高校3年生までの子どもの数が33人、教師の数が19人になりました。また、さらにその周りにも「遊」を支え、応援してくださる大勢の輪ができています。
「遊」は本当に小さくてないものだらけです。「遊」は公的補助を受けず、小学校1年から高校生までの子どもたちが、12年間を通して学ぶ全日制の学校です。
集まったメンバーがアイデアを出しあい、意見を投げかけあい、できることをできるときに少しずつ積み重ねることで、一歩ずつ進んできました。 今も、明日のことに頭を悩ませ、忙しく動きまわる日々の中で、一年、十年、百年先の大きな夢を語りあうことと、少しずつでも着実に前進していくことを並行して進めています。
 じょうぶなからだ、みずみずしい心、明晰な頭脳を持ち、あくまでも自分らしいやり方で、世界と深く生き生き関わっていける人間、そんな人間に将来子どもたちがなってほしいし、おとなも今そう変わりたい、そのためにどうすべきかを基準に据えて、いろいろなことを考えています。

教科書がない

子どもたちは授業の内容を絵や文章にしてノートにかきこんでいきます。一回のシリーズが終わると、世界で一冊しかない自分だけの教科書が仕上がります。何かの拍子に古いページに目がいくと、子どもたちは自分のかいた絵や文になつかしそうに見入って、朗読したり、思い出話をしたりします。他の子のかいたものも、みな細部に至るまで実によく覚えています。

カリキュラムを作っていく

先行するさまざまな試みを参考にしながら、子どもの発達段階に合わせた教材を考えています。子どもたちがちょっとした会話の端々や遊び方の変化を通して、新しい興味の目覚め、心の成長ぶりを示してくれるのも、カリキュラム作りに役立てています。

テストがない

一人一人の理解の具合はよくわかっているし、子どもたちは各自のペースで意欲的に課題に取り組むので、テストの必要はないようです。

いわゆる「通知表」はない

子どもを数値では評価しません。
年一回各教師は一人一人の子に向けて、一年間の成果を確かめられるような、また、次の年の励みになるようなことばを書きます。それを一人分ずつ束ねて手渡します。子どもたちは大切な贈り物のように「ありがとう」と言って受け取ってくれます。あとで思い出したときどう呼べばいいのか、わからなくて「あのきれいな本」と言った子がいました。

遊の授業から

小学1年生ある時の「漢字」

1年生の秋、漢字を始めた。まず「土」という字に取り組んだ。1日目は画用紙を横につなげてクレヨンで広い大地を書き、そこにそれぞれ好きな種をまく。2日目の天気は土砂降りの雨だった。画用紙を上にもつなげると「あめふり」の詩を口ずさみつつ、勢いにのって雨を降らせる。
3日目は上から降り注ぐ...【続きをもっと読む】

小学3年生ある時の「家づくり」

遊の3年生は、エポック授業で「家づくり」をします。 はじめは、人にとっての住居の必要性をいっしょに考えます。「大昔に突然戻っちゃって夜になったらどこで寝ようか」「木の下じゃあ、けものがくるね」「やっばりほらあながいいよ」「水がいるよね、川が近くにないと」「食べ物のある森もなくちゃ」原始人気分の子ども達の想像は広がります。
その後、ほらあな住居から...【続きをもっと読む】

中学1、2年生ある時の「歴史」

まず、二千年物差しを作る。紙を細く切って貼り合わせ、巻き尺を作る。一年を一ミリにすると二千年は二メートル。それに一世紀=十センチごとの目盛りを刻む。飛鳥、鎌倉・・・といった時代区分は、きれいに色分けをして示す。この物差しで計ると、...【続きをもっと読む】

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